北海道マラソンにおける障害

北海道マラソンは国内で夏期に行われる唯一のマラソン大会です。
例年25℃以上の暑い環境で行われ(図4)、給水ポイントを多数設置したり、万全の救護体制を整えていますが、熱中症による障害が多発しています(図5)。

図4:北海道マラソン開催日の気象状況

図5:北海道マラソンの傷害内訳

カナダのHughstonは市民マラソンのための指針を出しており、高温環境下でのレースに対する心構えを提唱しています(表3)。

WBGT 危険度 警告
28℃~ きわめて高い ペースを十分落としても不快が起こる。競技を行なってはならない。
23~28℃ 高い ペースダウン、トレーニング不足の人は中止
18~22℃ 中程度 熱中症の徴候に注意し、必要ならペースダウン
~18℃ 低い 熱中症が起こりうるので注意が必要

表3:市民マラソンのための指針

熱中症の予防対策

暑いときの運動では、常に熱中症が発生する危険性を認識することが大切です。体調が悪いとき、暑さに慣れていないときは無理な運動は避けるようにしてください。
暑い時間帯の練習であらかじめ暑さに体を慣らし、暑さに強い体作りも必要です。暑いときの運動が避けられないときは、脱水を予防するために、水分を補給することが大切です。
運動をする前から水を補給して体に水を蓄えておき、運動中は喉の乾きを感じる前からこまめに水を飲むようにしてください。

スイスオリンピック委員会では尿の色を観察することで脱水の程度を推測し、レース前は図6の1~4の色の尿が理想としています。1時間以上の運動では、真水より塩分、カロリーが含まれているスポーツドリンクのほうが効果的です。

図6:尿の色