スポーツ障害の原因

スポーツ障害は成長期の身体的特徴を基盤に、オーバートレーニング(使い過ぎ)によりひきおこされます。

こどもは大人の体を小さくしたものではありません。こどもの体のすべての器官は発育・発達段階にあり、しかもそれぞれの器官によって発育・発達の段階のパターンが異なります。たとえば神経系の機能は7~8才位に最も発達します。一方、心肺機能や運動器は遅れて11~14才位に発達します(図3)。したがって、こどもの発育・発達を無視したトレーニングを行うと、効果が乏しいばかりでなく、容易にスポーツ障害をおこすことになります。

(図3)

たとえば成長期の体では、筋肉や腱などの軟部組織にくらべ、骨や軟骨は脆弱です。そのため、軟骨や骨端線(骨の成長していく部分)の損傷を発生します。

前述の日本体育協会の調査で、少年団のスポーツ外傷・障害の発生率と練習時間との関係が検討されています。その結果、週あたりの練習時間が増えるほど外傷・障害の発生が増加しています。とくに週14時間以上の練習では急激に増加することが示唆されています。