スタミナアップ

からだを動かす源は筋肉であり、さらに運動を継続させるためにはスタミナが必要です。一般に「スタミナがある」とは持久性が優れていることを意味しています。長距離を走ったり、山などで長時間歩いたり、また泳いだり、いろんなスポーツを続けるために必要なからだの機能です。この持久性の能力には心肺機能が大きく関係しています。口から取り込んだ酸素を肺からからだのすみずみまで送り運動をすみやかに行なうことができる機能です。いわゆる有酸素運動と呼ばれ、ジョギング、水泳、自転車などの運動が推賞されランニングブームを引き起こし、さらに「エアロビクス」(英語で有酸素的と運動を意味した単語を合わせたもの)という言葉もつくられました。

運動するとき、筋が収縮するためのエネルギー源として、ブドウ糖や脂肪が利用されます。筋収縮の持続時間や強度によりからだの中で自動的にエネルギー源が選ばれます。運動の始めは主として筋グリコーゲンが使われ、しだいに血中のブドウ糖が利用され長時間の運動では脂肪が利用されはじめます。脂肪が利用されるようになるためには軽い運動を20~30分以上続けることが必要といわれていました。このような理論的な知見に基づいて、ジョギングなどが推賞されてきましたが、ジョギングにより膝や腰を痛めたり、ジョギング中に死亡したりする事故がおこり、最近ではふだんの生活レベルのスタミナを維持するくらいの持久性を保つためには、一回の運動時間が問題とされるのではなく、一日のトータルな運動時間が大切であるとされています。

最近の研究では、1回30分の運動を週3回続けるのと、1回10分の運動を1日3回、週3回続けても効果は同じであるといわれています。
むりにジョギングや水泳など長時間続けて運動をしなくても、日常の生活のなかでこまめにからだを使うようにしてトータルで一日60分くらい動くように努めると最低限の体力の維持が可能です。

日常の生活の中でもっとも簡単にいつでも、どこでも、だれでも取り入れることができるのが「歩く」ことです。ヒポクラテスも「歩行は最良のくすりである」と述べているように、現代人のもっとも不足している運動が歩行です。
だらだら歩くのではなく、しっかり意識して「歩く」ことがコツです。
坂道を歩いたり、階段を昇ったり降りたりするともっとからだに負担がかかり効果もあります。