松田整形外科記念病院の医療への取り組み、スポーツ整形への取り組み、新しい技術を紹介します

診療放射線科

[一般撮影]

最新の 『富士フィルムメディカル社製
FPD(フラットパネルディテクタ)』 を導入!

これにより患者様の負担をさらに軽減することができるようになりました。
一般撮影とは、いわゆるレントゲン撮影の事で、画像診断の基本となる検査です。
CT、MRIなどが普及した現在でも、特に整形外科領域では必要性の高い検査になっています。
当院では2017年4月から従来のCRシステムを更新し、最新のFPDシステムを導入したことにより、以下のメリットがあります。
・被ばく線量を大幅に低減できる

従来のCRシステムと比べ約30%少ないX線量で撮影できます。
また患者様一人ひとりの体格に合わせてX線量を変更することにより、さらなる低減を心がけています。

・より高画質で診断しやすい画像へ

少ないX線量でも、高精細な画像が撮ることができます。
微細な骨折や、厚みがありコントラストが付きにくい部位でも適切な画像処理を行い、診断しやすい画像を提供することができます。

・待ち時間の短縮

従来の撮影装置にくらべ、画像を瞬時に処理できるため(撮影してから画像表示まで約3秒)、スピーディな撮影を行うことができるようになり、今まで以上に検査時間・検査待ち時間の短縮が可能になりました。

CRシステムで撮影
【CRシステムで撮影】
FPDシステムで撮影
【FPDシステムで撮影】

同一患者様の頚椎側面画像。CRシステムではで囲った部分が白く不明瞭ですが、FPDシステムでは約30%X線量を下げても、骨構造が明瞭に描出されています。
・道内2号機となる長尺撮影専用『富士フィルムメディカル社製 CALNEO GL』を導入

全下肢領域や全脊椎領域など広範囲を一度に撮影できる、世界初のロングサイズFPDシステムです。
従来のCR長尺システムでは複数枚のCRカセッテを用いており、撮影後の読み取りを個別に行わなければならず検査時間が長くかかっていました。新システムの導入により読み取り作業が不要となり、検査時間を大幅に短縮できるようになりました。
近年、高齢化社会を背景に、変形性膝関節症の患者様が増えており、当院においても膝の人工関節置換術が増加しているため、術前計画、術後評価として、股関節から足関節までの全下肢撮影を行い、バランス、O脚の程度を評価します。
また、若年者に発症する脊椎側弯症の評価には、頸椎から尾骨までの全脊椎撮影を行います。

長尺撮影装置
【長尺撮影装置】
下肢全長 術前
【下肢全長 術前】
下肢全長 術後
【下肢全長 術後】

[エックス線写真を撮られる患者様へ]

  • 写真を撮るときには、診断の妨げになるものが写らないように
    脱衣・更衣をお願いすることがあります。
  • 湿布、使い捨てカイロ、エレキバン、時計、アクセサリー等は
    必要に応じてはずしていただくことがあります。
  • 骨・関節の撮影では、いろいろな方向からの観察が必要な場合があり、体の向きをかえて
    何枚も撮影することや、撮影する場所によっては呼吸を止める必要があります。

※ご協力をお願いいたします。

[妊娠とエックス線検査]

一般の検査では胎児への影響はほとんどありませんが、直接エックス線があたる場所、妊娠の時期などにより、影響の程度が違うため、状況により適切な判断をするため、妊娠中またはその可能性のある方は撮影前に主治医、放射線技師、看護師などにお申し出ください。

エックス線透視検査

目的の部位をテレビモニターにうつし出してリアルタイムに観察(透視)、撮影を行います。
くわしく検査をする為に、薬剤(造影剤)を関節腔や脊髄腔に注射して検査を行うことがあります。
また、エックス線透視は骨折や脱臼の整復(元の正しい状態に戻す)に用いることもあります。

肩関節脱臼

脱臼直後
【脱臼直後】
整復後
【整復後】

骨密度測定検査

この検査は骨粗鬆症の早期発見・早期治療に役立つ検査です。骨粗鬆症とは高齢者や閉経後の女性に多く、骨量が減っていくことで骨がもろく折れやすくなる病気です。骨粗鬆症により折れた骨が治りにくくなり、寝たきりになるなど日常生活に支障をきたす場合もあります。骨粗鬆症の予防には、早期に検査を受け、骨密度の変化を経時的に観察していくことが大切です。

当院の骨密度測定装置(HOLOGIC社製)は、2種類の異なる波長の微弱なエックス線を照射しエックス線の骨に対する吸収の差を定量する方法(DXA法)を用いており、骨折の好発部位とされる腰椎と股関節の2ヶ所で測定を行います。検査も着衣のまま10分程度で終わるため負担の少ない検査となっております。(場合により検査着に着替えていただくこともあります。)

検査室
【検査室】
データ解析
【データ解析】

寝台は柔らかい素材でできているので検査時の負担が少なくなっています。
検査終了後、放射線技師がデータを解析し診察時にお渡し致します。

CT検査

当院では16列マルチスライスCT(東芝社製)を導入しております。
一般撮影は決まった方向から、平面像を得ることができますが、マルチスライスCTは薄い断面を迅速に撮影し、そのデータをもとに任意の方向から平面画像、立体画像を表示します。これにより病変の正確な位置や大きさ、状態が正確に 把握することができます。
そのためエックス線検査だけでは把握しにくい複雑な骨折、石灰化、遊離体などの診断・治療に非常に有効です。

一般撮影
【一般撮影】
CT検査
【CT検査】

CT
【TOSHIBA社製 16列マルチスライスCT】
0.5mmスライス厚で小さな骨折も見逃しません。また被ばく低減機能も備えており患者様にやさしい装置です。

また口腔外科においてもCT検査は必要不可欠な検査となります。
インプラント治療では、手術前に土台となる顎骨の厚さや神経の位置を把握する事が重要です。親知らずの抜歯では、歯と下歯槽神経との位置関係を立体的に把握し神経を傷つけないように注意しなければなりません。
これらの構造を立体的に把握するには歯科用エックス線検査では十分ではなく、CT検査を行いより正確な診断、安全な治療に役立てています。

親知らず抜歯 術前CT画像
【親知らず抜歯 術前CT画像】
顎の骨に対し親知らず()が水平に生え、下歯槽管()に接しているのがわかる

CT検査の手順と注意

  • 予約制ではありません。医師の診察により必要と判断した場合に検査となりますので、事前の準備は必要ありません。
  • 撮影する部位にヘアピン・ピアス・ネックレス・補聴器・入れ歯・使い捨てカイロ等がある場合は外していただきます。
  • 服に金属が付いている場合は検査着に着替えていただく場合があります。
  • 撮影する部位にもよりますが、ほとんどの場合は仰向けの状態での撮影となります。
  • 肋骨や腰などは肺の動きを抑制するため、呼吸を止めて撮影します。
  • 検査時間は検査部位や目的によっても多少異なりますが、撮影準備に3分程度、実際の撮影時間は長くても30秒程度で終わります。その後画像作成処理に15分~30分程度かかります。

次に該当する方は検査ができない場合もあります。必ず事前にお知らせ下さい。

  • 妊娠している(もしくはその可能性がある)
  • 植え込み型心臓ペースメーカーを装着している(メドトロニック社製)
  • 植え込み型除細動器を装着している(全メーカー)

MRI検査

エックス線を使わずに、体の内部の状態を観察する検査法です。強い磁場を発生する大きな磁石で囲まれた装置の中に入り、そこで電波を照射されると体の内部からも電波が放出され、その強度や位置情報をコンピュータが解析、体の断面画像を作成します。
半月板損傷、前十字靱帯損傷、椎間板ヘルニア等の診断には必須の検査です。
当院ではオープン型MRI装置を導入しており、両側が開放になっていてドーム型にくらべ圧迫感がなく、狭いところが苦手な方も安心して検査をうけられます。
MRI
【HITACHI社製 オープンMRI】
広く開放した環境で検査が受けられるので、狭いところが苦手な方や小児やお年寄りなど、MRI検査が苦手な方にも配慮しています

MRI検査の手順と注意

  • 検査は、観察したい体の部分を磁石で囲まれた装置の中に入れ、寝台の上で行ないます。
    検査中は、装置から太鼓をたたくような音がします。
  • 検査時間は、部位や目的によって異なりますが、20分から40分程度です。力を抜いて楽な気持ちで検査を受けて下さい。検査中、聞きたいCDやMD、携帯オーディオプレイヤー(iPod等)がありましたらお持ち下さい。BGMとしておかけいたします。
    (※携帯オーディオプレイヤーは、検査室内に持ち込むと壊れてしまう場合があります。入室前に、検査担当者にお渡しください。)
  • 非常に動きに弱い検査ですので、検査中は動かないようにお願いします。
  • 事前の診察で医師の判断により、病気の状態をより正確に観察するため造影剤を静脈から注射して検査をすることがあります。副作用の少ない薬剤ですが、万一気分が悪いなどの異変を感じたら、遠慮なくブザーを押して検査担当者にお知らせ下さい。

[MRI検査前の準備]

  • 服用中のお薬は、医師からとくに指示がない限り、いつもどおりお飲み下さい。
  • 検査当日の食事は、とくに指示がない限り普通におとりください。
  • 検査当日は、検査予定時刻の30分前には、受付を済ますようにして下さい。
    受付後、放射線窓口にお越し下さい。

次に該当する方は検査ができない場合もあります。必ず事前にお知らせ下さい。

  • 心臓ペースメーカー、避妊リングを体内に入れている方
  • 手術などで、体内に金属が埋め込まれている方
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 入れ墨・タトゥのある方
  • 閉所恐怖症の方

強力な磁石を用いることから検査室に持込めないものや、身に付ける事が出来ないものがあります。

  • 時計、指輪、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピンなど
  • キャッシュカード、プリペイドカード、テレホンカードなどの磁気カード類や財布
  • めがね、コンタクトレンズ、補聴器、入れ歯(磁石固定タイプ)などは、はずして下さい。
  • 金属(ホック、ワイヤー)のついたブラジャー、スリップなどの下着類
  • 磁石のついた貼り薬、使い捨てカイロなど
  • 金属を含む顔料を使用している化粧品(アイシャドー、マスカラなど)は、落としておいて下さい。