松田整形外科記念病院の医療への取り組み、スポーツ整形への取り組み、新しい技術を紹介します

代表的なスキー傷害④・・・下腿骨骨折

コラム:スキー傷害と予防

1)脛骨らせん骨折

転倒時、スキーがてことなり下腿の回旋(主に外旋)が起こり骨折が発生します(図16)。
小児に多く見られ、ギプス固定等の保存療法で治療される場合がほとんどです。

図16

2)ブーツトップ骨折

前方に転倒した際、スキーブーツの先端がてことなり発生します。典型的な骨折形はブーツ先端部の横骨折としてみられます(図17)
転位、変形が少ない時は保存療法を、大きい時は手術的治療が適応となります。

図17-a

 

図17-b

3)脛骨高原骨折

転倒時、大腿骨と脛骨の間に軸圧が加わり受傷します。内側高原(図18)、外則高原(図19)のいずれかの骨折の場合と両側にまたがる骨折(図20)の場合があります。関節内骨折であり、転位がわずかな場合を除き手術的治療が必要です。

図18-a

 

図18-b

図19

図20-a

 

図20-b

スキー傷害の予防

スキー傷害の約75%は自己転倒で発生しており、約20%が他のスキーヤーとの衝突で発生しています。スキーはスキー用具を用いて自然の中で行われるスポーツです。ゲレンデを滑るときは、自然環境の把握、他のスキーヤーの動向を適時判断して滑走しなければなりません。さらにスキー用具の点検、特にビンディングが自分の技量にあって正しくセットされているかどうかは極めて大切です。滑り出す前に自力でビンディングを開放できるか否かのセルフリリーステストは簡便で良い方法です。またスキーヤーのマナー・ルールとして、体調を整え準備運動を行うこと、自分の技量にあったコースを選択すること、服装を整えること、滑走中は常に視野を広く保ち、他のスキーヤーの動向や斜面や周囲の状況を的確に判断するようにする、スキーヤーを追い越したり、停止するときは他のスキーヤーに充分注意することなどがあげられます。また万が一事故が起きたときの対策としての、損害賠償保険の加入も是非必要です。